「 \( 1 \) 個のさいころを \( 1 \) 回投げる」という試行を考える。「出た目の値」を確率変数 \( X \) とすると,確率分布は, \begin{array}{c|cccccc|c} X & 1 & 2 & 3 & 4 & 5 & 6 & \text{計} \\ \hline P & \dfrac{1}{6} & \dfrac{1}{6} & \dfrac{1}{6} & \dfrac{1}{6} & \dfrac{1}{6} & \dfrac{1}{6} & 1 \\ \end{array} となる。よって, \( X \)の期待値 \( E(X) \) は,
同じ期待値を持つ確率変数であっても,その分布が同じとは限らない。値が期待値の近くに集中している分布もあるし,値が期待値から遠く離れて散らばっている分布も考えられる。分散や標準偏差は,確率変数の期待値を中心として,確率変数のとる値の散らばりの度合いを表している。分散や標準偏差の値が小さいほど,確率変数のとる値は,期待値の近くに集中する傾向にある。
分散 \( V(X) \) の定義より, \[ V(X) = \sum _{k=1} ^{n} (x_k - m)^2 p_k \] である。これを変形すると,
「 \( 1 \) 個のさいころを \( 1 \) 回投げる」という試行を考える。「出た目の値」を確率変数 \( X \) とすると,確率分布は, \begin{array}{c|cccccc|c} X & 1 & 2 & 3 & 4 & 5 & 6 & \text{計} \\ \hline P & \dfrac{1}{6} & \dfrac{1}{6} & \dfrac{1}{6} & \dfrac{1}{6} & \dfrac{1}{6} & \dfrac{1}{6} & 1 \\ \end{array} となる。よって,